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続きはWEBで

これも個性? 壁面が巨大QRコードのビル登場(2009/11/14)



 携帯電話のカメラで読み込むQRコードをデザインしたビルが、東京都立川市にお目見えした。
 飲食店などが入る予定の「エヌ・ビルディング」。正面のガラス壁の上部に縦横約9メートルの巨大なQRコードがプリントされている。携帯電話で読み取るとビルのサイトにつながり、各テナントの情報を得られる。
 従来の看板では、街やビル自体の景観を損なう。またサイトを随時更新することで、テナントの最新情報を伝えることができるという。


http://www.asahi.com/digital/mobile/TKY200911140139.html
 via http://muerte1.at.webry.info/200911/article_39.html

 これ、何となく「続きはWEBで!」というテレビ広告手法の変形パターンのような感じですね。
 普通の看板や壁面広告だと、記事にあるように情報の更新スピードにどうしても限界が生じるだけでなく、表示できる情報量にも物理的な制限が生まれます。でも、QRコードを介してケータイから手軽にWEB広告に誘導することで、情報の量や更新速度を広告主がかなり自由にコントロールできるわけです。テレビ広告で視聴者を「続きはWEBで!」と自社の宣伝サイトに誘導するのもこれとほぼ同じ理由でしょう(こちらは面積の制約の代わりにスポットCMの時間的制約という形になりますが)。
 ただ、このようなデザインが目新しいうちはみんなケータイで広告にアクセスしてくれるでしょうが、もしこの手法がある程度広まったとしたら(まあちょっと考えづらいですが)、色鮮やかな看板と違って無味乾燥なモザイク模様なんて誰も気に留めなくなり、かえって逆効果になるかもしれません。QRコードビルの広告効果は、あくまでもこのようなデザインが目新しいうちの期間限定的なものではないでしょうか。