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2010-01-01から1年間の記事一覧

先週読んでいた本

第一次世界大戦 忘れられた戦争 (講談社学術文庫)作者: 山上正太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/01/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 35回この商品を含むブログ (13件) を見る

ウィーンとクルスク

第一次大戦前、ヒトラーがウィーンの画学生だった時代に描いたウィーン市街の絵を見ると、建物や街路の構図が遠近法的(幾何学的?)に極めて几帳面に描かれているのが容易に見てとれる。その一方で、人物画などはかなり類型的で、これといった特徴が見られ…

パッチワークの“事実”

ゆうべTwitter上で話していたことや別のところで見かけた話題を敷衍しつつ、ちょっと考えをまとめてみる。実際には以前から自分自身の思考のライトモチーフとして生き続けている話題なのだけれど。 以前、橋下大阪府知事がある刑事裁判の被告人弁護団に対す…

recognized and not confirmed

「発達障害の人がいて当たり前の社会に!」とは言うけれど、元々、発達障害のある人はどこにでもいるので、「発達障害の人がいて当たり前の社会」は、既に実在しているのだ。ただ、「発達障害があることを認めている社会」が実現していないだけで…。 (http:…

メモ

この順番が重要。(何)

ベルクソン『創造的進化』

ベルクソンの『創造的進化』をもうすぐ読み終わるところです。この手の本を読むのは久しぶりなのでえらく時間がかかってしまいました。 この本の基本的な主張のひとつは、人間の意識の発生と進歩を生物の進化における特権的なブレイクスルーとして取り上げつ…

ステレオタイプ

ステレオタイプ(stereotype、ステロタイプとも呼ばれる)とは、人間が物事を認識・判断する時に見られる心理的傾向の一種を指すもので、一言で言えば「紋切り型の先入観」「類型的な先入観」といった感じの意味になります。ウォルター・リップマンが主著『…

ビジネス化?

コミックサイエンス撲滅委員会 白金ナノコロイドを食べると肌がぷりぷりになります。 「コミックサイエンス撲滅委員会」騒動を見て思った事 どうやらポイントは「ニセ科学批判」ではなく「ニセ科学批判を商売のタネにすること」のようです。「コミックサイエ…

ところ変われば……

マレーシアで起きたという、ちょっと気になる話題。 「キリスト教徒「アラー」使用…イスラム教徒猛反発」(2010/1/9) マレーシアの裁判所が昨年末、キリスト教週刊誌に神の訳語として「アラー」の使用を認める判決を下したことに対し、多数派のイスラム教徒…

合理と非合理の間には 今日も冷たい雨が降る

外から見た時の私の思考パターンはたぶんコウモリみたいに見えるのかもしれないな、というセルフイメージがなんとなくある。 両足は非合理の大地をどっかり踏みしめているのに、体を思いっきり傾けて合理の領域に半身以上乗り出しているような感じ。でも、バ…

いつか見た風景

テレビCM

静止画の乱舞する昔のローカルCMをニコ動で立て続けに見ていたら、なんだか頭がトリップしてしまいました。あはは。 考えてみれば、ネットの普及拡大で広告媒体としてのテレビの価値が下落したのって、テレビで出来ることのほとんどがネット上で出来るよう…

生活適応教育

リチャード・ホーフスタッター『アメリカの反知性主義』読了。久々に骨の折れる本を読み通した気分です(文体や内容はむしろ平易ですが)。 タイトルこそ「反知性主義(Anti-intellectualism)」となっていますが、この本は決して「反知性主義」を糾弾しようと…

解釈権

以前に『仮面ライダー剣』とタルコフスキーを絡めていろいろ書いた話から。 これは先日タルコフスキー監督の映画『ストーカー』を観返していたので気付いたんだけど、タルさんの『ストーカー』や『惑星ソラリス』って、人間の潜在意識を読み取って何らかの形…

"The Patriot Games"

'Tis barely two years Since I wandered away With the local battalion Of the bold I.R.A. I've read of our heroes And wanted the same To play out my part in The Patriot Game. (http://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/shows/ira/poetry/song2.h…