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ビジネス化?


 どうやらポイントは「ニセ科学批判」ではなく「ニセ科学批判を商売のタネにすること」のようです。「コミックサイエンス」という造語に拘っているのも、もしかしたら将来のマーケティング展開を見据えて、商品やサービスに関する認識の差別化の布石を最初から打っておくということなのかもしれません。従来からある「ニセ科学」等の言葉を使用すると他の批判的言説の中に埋もれて目立たなくなる可能性がありますし、また「ニセ」という“強い”言葉を使用し続けると、将来の商売敵から名誉棄損で訴えられる危険性があるという判断も一応は成り立ちそうです。学術的立場から主張の正当性を強調するならともかく、ビジネスとして成立させることを前提にするなら、正誤は別にしてこの種のリーガルリスクはなるべく最小化するのが望ましいという考え方も、まあ成立しないことはないでしょう。